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流動比率

企業の短期的な健全性を表す指標の1つです。
流動資産÷流動負債×100(%)で算出できます。

【計算式】
流動資産/流動負債×100(%)

流動資産とは、要するに、1年以内に現金化できるとされる資産のことです。※1
具体的には、現金・預金、売掛金、未収入金、短期貸付金、短期保有有価証券、商品の在庫などが含まれます。

流動負債とは、要するに、1年以内に支払わないといけない負債のことです。
具体的には、短期借入金、1年以内に返済予定の長期借入金、未払金、買掛金などが含まれます。

もし仮に流動比率が100%だとしたら、1年以内に支払わないといけない負債に対して、1年以内に現金化できる資産が同額存在するということになります。
つまり、流動比率が100%を超えている場合、短期(1年以内)に倒産する可能性は低いかもしれません。

「かもしれません」という言い方をした理由は、下記注意点の①で説明します。


流動比率を見る上での注意点は3つあります。

注意点①
【流動資産には商品の在庫が含まれる】

流動資産は1年以内に現金化できるとされる資産のことですが、この中に含まれる商品の在庫はどうでしょう。
不況で物が売れにくくなり商品の在庫が積みあがっても、その在庫は流動資産に計上されますので、流動比率が悪化するとは限りません。
売れない在庫が積みあがっているにも関わらず、流動比率の値だけは健全である可能性があるのです。

つまり流動比率は、不況時に在庫を多く抱えるような業界においては、健全性指標として機能しない可能性があります。
例えば、メーカーや小売りあたりが代表的です。

流動比率はそういった問題が起こりえるので、よりしっかりと健全性を見たければ、「当座比率」を用いるといいです。
当座比率は、当座資産÷流動負債×100(%)で算出できます。
「当座資産」は、流動資産から商品の在庫を除いた値のことです。商品の在庫を除くことで、より換金性の高い資産だけを確認することができます。


注意点②
【基本的には、同じ業界の企業を比較する】

他の指標と同様に、流動比率も業界ごとに平均値が異なります。
例えば、よく「安定」と言われる電力業界の企業は、意外にも流動比率の値が低いです。
実際に、電力業界大手3社の流動比率をグラフにすると以下のようになります。
グラフ
東京電力ホールディングス、中部電力、関西電力の流動比率はいずれも100%を大きく下回っており、値だけなら「短期的な倒産リスクの高い企業」に見えなくもありません。
しかし、電力会社のように、インフラを担っていて毎月銀行引き落としなどで現金を回収できるような企業はキャッシュフローが安定していますので、流動比率が100%を超えていなくても経営は回るのです。

ですから、業界によって「十分」と言える流動比率の基準は異なります。
他の指標と同様に、流動比率も、同じ業界の企業同士で比較しましょう。


注意点③
【1年分の数値で判断しない】

これも他の指標と同様です。
グラフを見ても分かるように、流動比率の値は年によって大きく変動します。
ですから、1年だけならたまたま極端に高い・低い数値になることもあり得ます。
必ず、数年分の推移を確認しましょう。

※1.金融機関など一部業界には「流動資産」、「流動負債」という科目が無いので、それら業界の流動比率は、本サイトに掲載していません。
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