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なぜFラン大生は就職難に陥るのか


学歴フィルターのページでも解説しましたが、世の中には、大学の偏差値に関係無く学生を採用する方針の大企業も沢山あります。
僕はFラン大生でしたが、新卒で就職したのは、旧帝大や早慶、MARCH出身者がボリューム層の企業でした。
僕だけでなく、こういう就職をするFラン大生は身内に数多くいます。
しかし現実に、Fラン大学全体を見れば、就職実績は悲惨の一言です。

同じFラン大生なのに、なぜここまで就職の明暗が分かれるのか。
僕が長年見てきたFラン大生達を例に、なぜ彼らが就職難に陥るのか、このページで解説します。
一応言っておくと、Fランク大学とは、定員割れで誰でも入れるような大学(学部)のことです。ボーダーフリー大学とも言います。
本当に誰でも入れるので、偏差値も最底辺です。

僕が見る限り、Fラン大生が就職難に陥る原因は、大きく次の4つです。

①頑張れない
一番大きい原因かもしれません。
そもそも頑張れる人は、まず大学受験の時点でそれなりに頑張っています。よっぽど何かを間違えない限り、Fラン大学に来ないでしょう。
Fラン大学は、「頑張れない人達」の集まりなんです。

僕が見る限り、Fラン大生の多くは、大学受験と同様に就職活動も頑張りません。「頑張らない」と言うよりも、「頑張れない」の方が正しいかもしれません。
また、「上を目指す」という発想を持つ学生も少ないです。
出来る限り努力せず人生をやり過ごそうとして失敗。そして追い詰められるのが彼らの典型的なパターンになります。

②筆記試験で落ちる
就職活動はコミュニケーション能力が重要と言われますし、実際そうなのですが、さすがに最低限の学力は求められます。
その最低限の学力すら満たせていない学生が、Fラン大学には沢山います。

就職活動で出題される筆記試験は、基本的に、小・中学校レベルの国語、算数(数学)、英語です。
これらの問題を短時間で解くことが求められます。

短時間で解く必要があるので、高学歴でも対策不足だと落ちることがあります。
特に、総合商社など一部の業界は筆記試験のハードルが高いので、油断していると危険です。
ですが、流石に高学歴の方々は、油断無く対策すれば問題ありません。

Fラン大生の場合は大変で、そもそも問題の解き方すら知らないということがあり得ます。
解き方を知らないのですから、覚えるところから始めないといけません。
解き慣れ以前の問題なのです。
また、当然ながらFラン大生はこれまで勉強してこなかった人達なので、勉強する習慣を持っていません。筆記試験対策も甘くなりがちです。

結果として、Fラン大生は筆記試験で落選しまくります。
主要企業の面接にすら辿りつけません。

③エントリーシートで落ちる
エントリーシートとは、就職活動の際、企業に提出する書類の一種です。
自分の経歴や、学生時代の活動、自己PR、その企業を志望した理由などを書きます。
このエントリーシートで落ちるFラン大生も非常に多いです。
その原因は3つあります。

・まともな文章が書けない
先ほどの学力の話にも絡むのですが、国語力の低いFラン大生が多いです。
とても企業に提出するものとは思えない、小学生の作文のような文章を書きます。
それで、普通に落とされます。

・無気力な大学生活を送っている
エントリーシートには学生時代の話を書かされることが多いです。
例えば、「学生時代最も打ち込んだことは何ですか?(400文字以内)」、
「学生時代、挫折あるいは成功した経験はありますか?(500文字以内)」、
「周囲を巻き込んで何かを成功させた経験についてお書きください(300文字以内)」
みたいな感じですね。

学生時代何もしていない学生は、こういった質問に答えることが出来ません。
就職活動では、ほとんど死を意味します。
何せ「頑張れない人達」ですから、「学生時代これに打ち込んだ」と堂々言えることがありません。
あるいは嘘をついてどうにかしようとする学生もいますが、僕が見る限り、大半は通用せず落ちています。

・だらしない
エントリーシートには提出期限というのがあります。
この提出期限をちゃんと守らないFラン大生も多いです。
エントリーシートの質問は一つあたり数百文字書く必要がありますので、億劫なんでしょう。
途中で面倒臭くなって、投げ出してしまうFラン大生もいます。
面倒くさいことを先延ばしにしがちな人ほどエントリーシートの壁を乗り越えることが出来ず、企業の選考を受けられません。

④情報弱者
就職活動は情報戦と言っていいと思います。
特に近年は青田買いの傾向が強く、就職活動の選考解禁よりも前に、事実上の選考が行われています。
大手企業の多くは、選考解禁と言われる6月よりも前に採用活動をしています。

これに限らず、ネット上で公になっていない企業の選考活動というのが沢山あります。
何度も言いますが、就職活動の重要情報ほど、ネットでは分かりません。
こういった就職情報については、真面目に就職活動した先輩から話を聞くのが一番なんです。

しかし、真面目に就職活動した先輩は、Fラン大学内にそういません。
また、大企業に就職しているOB・OGも少ないので、上位の大学に比べ、情報ネットワークも貧弱です。
さらに、適当に就職活動した先輩達の一部が、学歴フィルターに関する被害妄想を撒き散らすこともあるので、デマ情報が蔓延しています。
情報弱者同士がデマ情報を共有し合うという、地獄のような環境です。
正しい就職情報を得ている学生達に比べ、非常に不利な状況だと思います。

以上の4点から、Fラン大生は就職難に陥りがちです。

逆に言えば、学力を含めた基礎能力に問題が無く、正しい情報を得て、正しいスケジュールで動くことの出来たFラン大生は、高学歴層と同等の就職をすることが可能です。

Fラン大生の就職難の本質は学歴フィルターではないということを理解することが、脱出のための第一歩だと思います。

【参考動画】

【学歴フィルター】Fラン大生の就職難についてちゃんと解説します。

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