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インターンシップ


企業の人事部に「インターンシップって選考に関係ありますか?」と聞いてみれば、まず間違いなく「選考には関係ありませんよ。あくまで就業体験です^^」と回答されると思います。

僕が同じことを聞かれたら、「ガチガチの選考です。」と答えます。
社会に出てからも、こういう「本音と建前」に直面するでしょうから、就職活動を通じて対処方法を覚えておきましょう。

インターンシップも大きく2種類あります。
①アルバイトに近いインターンシップ(賃金が出る)~通年募集されていることも多く、大学1年生から参加可能。
②選考に関わるインターンシップ~3年生の夏から冬に募集されている。参加できるのは3年生。

このページでは、②について取り上げます。

結論から言えば、インターンシップの中でも、特に中・長期のものは「選考」です。
(1デイのインターンシップは、ほとんど説明会に近いです。)
インターンシップが選考であることを企業側が認めないのは、経団連の決めた「6月より前から採用活動をしてはならない」というルールを、表向き守っている体にするためです。
(経団連に所属していない企業は、もっと露骨に採用活動しています。外資系企業やベンチャーにありがちです。)

就職知識のある学生は、そんな建前を理解した上で、選考のために中・長期インターンシップを受けています。

インターンシップで何をするのかは企業によりますが、例えば、参加者数人でチームを組んで数日間で企画を作り、社員の前でプレゼンするとか。
「就業体験」としては怪しいものですが、企業側はあくまで選考が目的ですから。

インターンシップがどれだけ選考に関係するのか、お馴染み「2019年卒マイナビ企業新卒採用予定調査」から参考になりそうな情報を抜粋します。

インターンシップ参加者に、アンケート回答企業が行っていること(19卒)

  全体 上場企業 非上場企業 製造業 非製造業
OB・OGやリクルーターを紹介 13.7% 15.5% 12.0% 16.4% 10.5%
エントリー受付開始を告知 41.2% 47.9% 39.5% 41.9% 40.5%
説明会・セミナー開催を告知 65.0% 62.9% 62.4% 58.9% 64.6%
説明会・セミナー参加状況を検証 20.1% 21.1% 19.1% 19.5% 19.4%
選考受験状況を検証 13.0% 14.4% 11.3% 13.3% 11.1%
選考時に優遇(一次面接や筆記試験の免除等) 19.0% 18.0% 18.4% 20.8% 16.9%
これらのことは一切行わない 17.1% 17.0% 19.6% 18.0% 19.7%

※.あくまでアンケート回答企業(上場企業244社、非上場企業1,892社/製造業746社、非製造業1,390社)の話なので、就職市場全体では数字が変わると思います。

この7項目のうち本選考に関わるのは、「OB・OGやリクルーターを紹介」と「選考時に優遇」です。

「選考時に優遇」というのも色々考えられますが、例えば本選考時に一次面接や筆記試験を免除する等ですね。
アンケート回答企業の19%が「優遇する」と回答しています。

また、「OB・OGやリクルーターを紹介」という項目も見逃せません。
これは、インターンシップ参会者に社員を紹介するというものですが「OB・OG面談」や「リクルーター面談」は、水面下での採用活動によく用いられます。
例えば、インターンシップで評価を受けた学生は、リクルーター面談を何度か受けた後、本選考でいきなり役員面接ということがあります。
アンケート回答企業の13.7%が「紹介する」と回答していますね。

インターンシップ組への優遇は毎年見聞きしますので、特に志望している業界・企業があるならば、参加しておくのが無難だと思います。
特に、中・長期のインターンシップは。

この中・長期インターンシップに参加するためには、エントリーシートや面接などの選考を受ける必要があります。
主要企業の中・長期インターンシップは3年生の6月からエントリー開始なので、それまでにある程度仕上がっている学生は本選考も有利でしょうね。

【参考動画】

ゆっくり霊夢はFランク大学の就職課に就職するようです【第60話】

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