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紛らわしい職種・コース


大学生の一般的な就職は、「総合職」や「技術職」、一部の専門職などになります。
つまり、その企業の中核になるような職種・コースを志望される方が多いわけです。
(女性の場合は「一般職」などを志望される方もいますが。)

例えば、もし「技能職」などでいいのだとしたら、別に大学生になる必要はありません。高卒でも大手企業に技能職で就職していますから。
ですからこのページでは、その企業の中核になるような職種・コースでの就職を想定して解説していきます。

職種のページでも触れましたが、職種・コースの名称は統一されていません。企業によって名称が異なります。
極端な話、「事実上の営業専門職」を「総合職」と言い張って求人募集することも可能なんです。
ですから、その企業の採用職種・コースの名称を鵜呑みにせず、内容を理解してから応募しましょう。

紛らわしい例を挙げます。

ある生命保険会社の新卒採用募集です。
まず大きく、「総合職」「地域総合職」「法人総合営業職」と職種が3つに分かれています。
名称だけでは、全く何をやるのか分かりませんね。それぞれ説明します。

特に金融機関に多いのですが、「地域総合職」というのは、原則として転居の伴う異動の無い女性用の職種です。
総合職という名はついていますが、労働条件もキャリアも総合職とは異なります。
何度も言いますが女性用です。実際、この職種で就職する男性はほとんどいません。
それを知らずに応募して、書類の段階で落とされる男子学生が毎年います。(一般職も同様です。)
ワークライフバランスを考えた時、女性が地域総合職を選択するのはアリだと思いますが、本当にバリバリ仕事をしたい女性は総合職に応募すべきです。

「法人総合営業職」は何やらかっこいい名前の職種ですが、要するに営業専門職です。
このように、企業は様々な名称の職種を作ります。内容は変わりません。
なお、唯一短大卒から応募可能です。大卒じゃなくてもなれます。

さて、「総合職」について。
この生命保険会社の場合、総合職はさらに4つのコースに分かれています。
①キャリアS
②キャリアV
③アクチュアリー
④システム

③と④は内容が明確なので置いておきます。
分かりにくいのは①と②です。

①はかなり営業寄りのコースになります。
最初は現場営業に入り、6年後に営業所長を目指します。
確かに営業は重要な職種ですが、このキャリア展開を総合職と呼ぶのは無理があると、個人的には思います。
ただ何度も言う通り、職種の名称に決まったルールはありませんから・・・。
②は本来の意味での総合職です。
現場での営業も経験しますが、本社部門へのジョブローテーションもあります。

①がダメで、②が良いという意味ではありません。
②のようなキャリアを希望しているのに、勘違いで①に応募してしまったら悲劇だということです。
内容を理解し、納得した上で①のコースを選択する分には、全く問題ありません。

なお、上記の情報は採用ページに明記されていますので、ちゃんと読んで確認している学生は勘違いを起こさないと思います。

しかし、中にはちゃんと説明を読まない学生がいて、自分のイメージとは異なる職種・コースに応募してしまうことがあります。
(僕の知り合いにも、そういう人がいました。)

今回はある生命保険会社を例に挙げましたが、他社でも「紛らわしい職種・コース」が見られます。
応募よりも前に会社の採用ページをよく読んで、分からないことは社員に聞くなどしましょう。

【参考動画】

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