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職種


職種という言葉を辞書で引いてみると、「職業や職務の種類」みたいに書かれています。
高校生からすると、「分かるような、分からないような・・・」って感じじゃないかと思います。

イメージしにくいのは承知の上で書きますので、ちょっと我慢して読んでください。
一つの企業の中でも、皆が同じ仕事をしているとは限らないんですね。
例えば、トヨタ自動車は自動車メーカーですが、社員全員が自動車を作っているわけじゃありません。
企画や設計、マーケティング、法務、人事、財務等々、一つの企業内にも多種多様な仕事が存在します。
これらが職種です。

どんな仕事に携わりたいか、皆さんなりの希望もあるでしょう。
しかし、携われる仕事の範囲は入社時のコースによって大体決められています。

トヨタ自動車の場合、新卒採用時のコースは次の3つです。
①事務系~商品企画やマーケティング、営業企画などに携わります。
②技術系~先端研究や量産開発、生産ライン設計などに携わります。
③業務職~一般事務や会計簿記などに携わります。

例えば、「トヨタ自動車に入って今までに無い新しい車を設計したいんだ!」と思っている人が業務職で就職してしまったら悲劇です。車の設計に携われるコースじゃありませんから。
当然ながら、この職種によって労働条件も変わります。
トヨタ自動車ならば、事務・技術系と業務職で、初任給から違うことが確認出来ます。もちろん、その後の昇給やキャリアも異なります。

ですから、誰もが知っている一流企業に勤めているからと言って、その名に相応しい労働条件で働いているとは限りません。
職種によるのです。これをよく覚えておきましょう。

上記はあくまでトヨタ自動車の例です。
分かりにくくて頭に来るかもしれませんが、職種やコースの名称は統一されておらず、企業によって異なります。
試しに他企業の採用ページを見れば、「総合職」、「技術職」、「一般職」、「基幹職」、「プロフェッショナル職」など、様々な名称の職種、コースが存在すると分かります。
さらに紛らわしいことに、例えばA社の「総合職」とB社の「総合職」で、携われる仕事の範囲が同じとは限りません。職種やコースの名称が同じであっても、その内容はよく確認しましょう。
なお、大学生(特に男性)は、その企業の中核となる職種での就職を目指すのが一般的です。

募集要項のページで詳しく解説していますが、そもそも、主要企業の中核職に応募出来るのは、大卒・院卒だけということが多いです。

職業知識の無い高校生が就職を考える時、「自動車を設計したい」とか「ゲームを作りたい」みたいな考えから、「業界」を選ばれると思います。
しかし、自分が興味のある業界であっても、その企業の採用コースや職種によって、携われる仕事が違います。

就職先を選ぶ時は、業界だけでなく、コースや職種も確認してくださいね。

確認方法としては、まず募集要項を読むことからだと思います。

【参考動画】

職種プレイ

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